忍者ブログ
当サイトはHTML5+css3で作成されており、Internet Explorerでは正しく表示されません。
firefoxOperaの 使用をお勧めします。

2013年度4年白石ゼミ

武蔵野美術大学 造形学部 デザイン情報学科 2013年度 4年白石ゼミ ゼミ記録と連絡のためのブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2024年 03月 28日|comment(-)

A1 有賀

卒研テーマ方程式(最初に提出したもの)
/複数の音からのイメージの組み立てを目的とし
/視覚として分かりやすく、より体験的なものにする為立体物で
/音を組み込んだ相互に作用する装置を制作

このテーマをもう一度、出来上がりの作品が箱庭系になるだろう事を見越して細かく考え直してみました。

以下続きより

拍手[0回]

ココから続き
【目的】
まず「イメージの組み立て」が、なぜ?それこそなんの為に?という感じで一番ふわっとしていた部分です。
ここまでにざっと一通り調べた結果で言えば、癒しや玩具系派生の集中力を上げる為のアイテム(パズル)のような位置づけになるでしょうか。

まず箱庭に関連して、心理学の分野において統合失調症患者の為の絵画療法の一種に箱庭療法というものがあるということ。患者は柵(枠)があることで自由に表現可能。
箱庭療法は元々複雑な概念や言語構成の苦手な子供のためのコミュニケーション手段、表現手段としての遊戯療法から派生している。子供は遊びや象徴的な表現の中で自己表現をすることが多く、非言語的な手法が有意義とされ、それは子供だけでなく広く精神障害をもつ患者にも有用とされた。
「遊びを通して自分の世界を作っている。」(箱庭療法)

箱庭は盆景とも言われ、樹木単体の容姿ではなく配置や景色の工夫での美の表現を重要とされた。日本では金閣寺銀閣寺の庭園の原型を木箱に作ったのが最初だと言う。(盆景)
ちなみに西洋の庭園は幾何学的秩序で人工的美しさをシメントリーにデザインされるのに対し、日本は大自然を母体とし仏教感などから不等辺三角形に形作るそう。(日本庭園の特徴)

音に関して、音楽にすると別の意味が含まれてきてしまうので却下。音として扱います。
音といっても色々あるかとは思いますが、雑音(ノイズ)「処理対象となる情報以外の不要な情報」というところに注目したいと思います。
環境音やホワイトノイズなどを聞くと集中力が高まるそう。これらの音は高周波であり、それが脳を活性化させるらしいのですが、その辺でα派β波を出す音源などがすでに多くあります。しかし、これらを聴いてもいまいち気になって集中出来ないというのは、自分の脳みその周波と音の周波がかけ離れていて同調までに時間がかかる、または同調できないという事が関係しているようです。
ですので自分で周波数をカスタムしてバイノーラルビート、レゾナンス(共鳴)ミュージックといったものを作っている人も世の中には居るみたいですが、この辺りは能力開発系の怪しい情報源が多いため、まだ情報としては欠陥していると思います。
ただ環境音やノイズで集中力を高めるという事は事実としてある事なので、感覚で心地良いようにカスタムするというのはアリだと思います。


【立体物である意味】
「視覚として分かりやすく体験的」という部分だけ取り出せば、PCでグリッドにオブジェクト配置と人物の位置決定が出来るアプリケーションを作って、立体音響で聴ければそれもあるか?とも思ったのですが、デジタルで組んだ場合にエフェクトは掛けれても実際に音に空気の干渉や摩擦が無いのはやはりデジタルの限界がでてしまうのではと感じたので却下。(ひとつの空間音を立体音響で作り込むというのであれば別かもしれませんが)
そしてこの場合立体音響なのでスピーカーは好ましくなく、もしスピーカー出力だとしてもひとつのスピーカーから例えば2種類の音が聞こえれば「あの方向のスピーカーからあの音とあの音」と判断してしまうだろうと見解。
そこで、やはり「アナログ立体1つに1種類の音を込めて複数制作したものを並べる」がベストだと判断しました。
あと単純に手で触れた方が面白いのと私が作りたい。

【制作物】
以上より、これまで通り箱庭系でいこうと思います。音の種類は上記で示した様に環境音です。
前回検討点に上げられた形・サイズの部分ですが、絵画療法の技法に絵画手順というものがあり、第一ステップ:大景群(川・山・田・道)、第二ステップ:中景群(家・木・人)、第三ステップ:その他(花・動物・石・岩)と分けるそうで、この辺りを参考にサイズ分類出来るのではと考えています。
そうなると元々集合体として形の綺麗な三角形を台座の形に選んでいたので、そのままフラクタルとして扱うか、不定形にするか…まだ思考が及んでいません…。
中にどうしても仕込まなければいけないので、最小サイズに限界があるのも考えどこです。
設置場所のシチュエーションは未だゼミ展での事しか考えられず…ゼミ展であればある程度音量を出さなければいけないのですが癒し・集中となると絞った方がいいような……
バランスは、音の種類によって平均のdBデータがあるので、それぞれの音のスケールは出来る限り合わせるつもりでいます。

あと余談ですが、お盆型の台を「雨のお盆」「風のお盆」と用意して、上にオブジェクトを乗せるとそのチュエーションの音が鳴るって言うネタが盆景調べてる辺で出てきました。
PR

コメント

Commentを書く

name
URL
Subject
Comment
pass     非公開(管理人のみ閲覧可)にする
↑page top↑