前回までのテーマが
『作品鑑賞者にとっての名作映画の気づきとなる事を目的として、樹脂粘土や石粉粘土などを使用してジオラマを制作する』
でしたが、アウトプットととしてジオラマにする事の意義が弱い事と技術的に難しいという事で再考しましたが、なかなか論理的な説得力のある動機と自分がやりたいアウトプットとしての表現との擦り合わせが上手くいかず、未だに検討中です。
前回までの自分のテーマを映画、立体、ジオラマに分解してそれぞれから派生させた案を考えている途中ですが『映画』から出た案が『映画の内容を絵本にする』というものです。
名作映画の気づきとなる事が目的ならば立体にこだわらなくてもいい(立体グループなんだけれども)。なので絵本にしようという事です。なぜ絵本なのかというと時間的にも金銭的にも手軽に読めるという事と、昔の映画の内容は教訓的な暗喩が作品に込められている場合が多いからです。例えば1954年に公開された『ゴジラ』の一作目は人間が核実験によって目覚めさせてしまったゴジラを、人間自らが葬るという人間の身勝手さや皮肉を表している反戦映画です。
子供の為の読み物としての絵本ですが、こういった裏テーマを知らない大人にも楽しんでもらえればと思います。なんとか出した案で自分でもしっくりきていないのでもっと色々なパターンの案を検討中です。
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