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2013年度4年白石ゼミ

武蔵野美術大学 造形学部 デザイン情報学科 2013年度 4年白石ゼミ ゼミ記録と連絡のためのブログ

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2024年 04月 27日|comment(-)

テーマ変更します!

ジェンダーデザインについて…だったのですが、やはり私がやるには難しすぎました。
なので、テーマを変更して、日本語の表現の多彩さについて研究することにしたいと思っています。

いくつかのカテゴリに分けて、表現を調べてみました。
長くなりそうなので、続きに書きます。


日本語の表現についての書籍で、出典と実際に使われている文を引用しているものってありますかね………。


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ココから続き



【花が散る】
・桜→散る
・梅→こぼれる
・椿→落ちる
・牡丹→くずれる「白牡丹 李白で 顔に崩れけり(夏目漱石)」
・沈丁花→こぼれる「庭石に 花こぼしをり 沈丁花(富安風生)
・李→はだれ「わが園の 李花か 庭にちる はだれのいまだ のこりたるかも(大伴家持)」
 ※はだれ(名・形動ナリ)…雪がはらはらと降るさま。雪が薄く積もるさま。また、その雪。
・雪柳→吹雪く「雪柳 ふぶくごとくに 今や咳く(石田波郷)」

↓できる限り出典がわかるもので、表現を調べてみました。

【花や植物の色】
・たくさんのりんどうの花が、草をかくれたり出たりするのは、やさしい狐火のよう(銀河鉄道の夜 著:宮沢賢治)
・福寿草があちこちに黄色い毬のように群がって咲く(挽歌 著:原田康子)
・一陣の風が吹いて、高い銀杏の枝々に夥しい金色の光が一瞬咲き、それが無数のきらめきとなって、二人にふりしきった(夏草の女たち 著:落合恵子)
・夢の国の女王の如く牡丹が咲く(銀の匙 著:中勘助)
・卯の花の白く灰めくのも一段と風情を添える(邪宗門 著:芥川龍之介)
・こぼれた花びらが貝殻のように白く光る(運 著:芥川龍之介)
・庭のつつじが悪魔の血のように腐っている(掌の小説 著:川端康成)
・ライラックの花が白孔雀の尾のよう(掌の小説 著:川端康成)
・処女の眸を見開いたような野薔薇(三人の訪問者 著:島崎藤村)
・桜がいかにも雪に洗われて咲いたという感じ(津軽 著:太宰治)

【気温】
・きりっと搾り上げたような寒さ(或る女 著:有島武郎)
・上着の上からゾクゾクと寒気が差し込んできて(蟹工船 著:小林多喜二)
・滝から流れてくる濃い霧のようにひんやりと湿った空気(我が心は石にあらず 著:高橋和巳)
・剥きだしの背中を、夕暮れ時の風が渡っていく(シングルガール 著:落合恵子)
・音楽の余韻が漂っているように、空気が生温かく重たい(草の花 著:福永武彦)
・暗い波が巨大な舌のような生温かさでからだを包む(三匹の蟹 著:大庭みな子)

【季節】
・午後の日が暖かに春を炙っている(運 著:芥川龍之介)
・雲の隙間から飴色の春陽が、はだらはだらに射しおろす(雛妓 著:岡本かの子)
・ライラックの花束のような初夏の明るさ(掌の小説 著:川端康成)
・暮れ鈍る夏の宵の光りが、景物をほの黒く浮かせる(掌の小説 著:川端康成)
・初夏の日がひっそりと光を降らして、土には物の影が濃い(学生時代 著:久米正雄)初夏の日ってひっそりかなぁ…?
・夏はたけなわである。烈しい太陽光線にはほとんど憤怒があった(真夏の死 著:三島由紀夫)
・午後が深まるにつれて窓の外の光はいかにも秋らしいやわらかな物静かな色に変化していった(ノルウェイの森 著:村上春樹)
・どんよりと物悲しい秋の日が、朝だというのにまるで夕方のような侘しさをたたえる(菊屋敷 著:山本周五郎)
・夏は過ぎた。太陽の光が日増しに黄色く弱っていく(ふらんす物語 著:永井荷風)
・落葉松の小枝から霧氷がぱらぱら散って、桜の落花のよう(掌の小説 著:川端康成)


今のところこんな感じです。
他にもいろんな分野を調べてみます。
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