プロトタイプを作ってみたので、それについてまとめました。
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ココから続き
当初はマンションを一件作って、その中に部屋の数だけパノラマを作り、窓を見てもらう...というのを考えていましたが、それだと部屋の窓を見る順番をこちら側から指定できないので、物語を表現するとなるとどうしても見る人に伝えづらい...と思い困っていました。
そして悩んだ結果、一軒家を何件か作って順番に並べ、それを見ていってもらうことにしました。
また『peep show book』と呼ばれる海外のしかけ絵本があるらしく、『パノラマボックス』よりも画像検索をかけてみたらたくさんヒットし、さらにイメージしていたものに近くてしっくりきたので、タイトルを『peep show house』に変更しました。
『peep show book』
プロトタイプですが、図書館から建築の本を借りてきて、それを見本にしてまずは設計してみました。
建築のモデルはヨーロッパの民家などよりアメリカの民家のほうがイメージしていたものに近かったので、この本を借りてみました。
アメリカの家また建築模型についての知識がまったくないため、とりあえずこの本を買ってみました。
建築模型をつくろう制作方法についてですが、まずはイラレでパーツの形をすべて描いてプリントアウトし、それをスプレーのりでボードに貼って切っていきました。
パーツを全部切り終わるとこんなかんじになりました。

1Fと2Fの床になる部分には5mm厚のスチレンボードを、壁や屋根には1mm厚のイラストボードを2枚張り合わせたものを、出窓や煙突などの細かい部分には1mm厚のイラストボード単体を使いました。
イラストボードは固くて切り出しづらかったのですが、最終的にパーツに絵を描き込もうと思っていたので、外から見える部分はイラストボードにしています。
他にいい素材や方法がないか検討中です。
そして切ったパーツの窓の部分などに塩ビ板を切って貼って細かい装飾をしていきました。
のぞき用じゃない装飾のための窓は
内側 [ボード][コピー用紙][塩ビ板][ボード] 外側
というふうになってます。
また本来のpeep show bookやパノラマボックスは上部分が丸見えになっていて、そこから光が入って、のぞくとよく見えてきれい!という感じになっています。
が、建築模型の場合だと、天井や屋根がなかったり別の素材を使うとなんだかみすぼらしい感じになってしまったので、試行錯誤の結果、上から光を取り入れるのをやめて中に光を入れることにしました。
1F部分はライトを入れる部分にして、2F部分がのぞくための部分、そして1Fの天井にライトを入れるため兼光を通すための穴を開けて、2Fの床には装飾用の窓と同じように穴を開けて塩ビ板とコピー用紙を貼りました。
そしてのぞき穴部分のしかけを作っていきます。
0.75mm厚のプラスチック板を2F部分の形に4枚切り取り、感覚を開けて並べたときに遠近感がでるように油性の細いペンでイラストを描いていきました。
イラスト部分にはペンで描いていないほうの面にアクリルガッシュ(白)を塗っています。(透明なので絵がわかりづらかった)
2Fののぞき穴から一番奥にある壁の内側にもイラストを描きます。
すべてのパーツにもイラストを描き、組み立てていきます。
接着にはスチのりを使いました。
完成。
中にライトが入ってます。
装飾用の窓からも光が漏れていい感じになりました。
生活感ありまくりの背景ですが、1Fと2Fはこんな感じでにバラバラです。
ライトはこうやって入れる。
のぞき穴をのぞくとこんな感じで見える。
使った道具:
大小のカッター、カッティングマット、ピンセット、スプレーのり、スチのり、ボールペン、油性ペン、アクリルガッシュ
それから使ってみたライトがキャンドル用の電子ライトだったのですが、キャンドルを再現しているのか瞬いてしまうので、瞬かない小型ライトを探し中です。
色も赤っぽいものより、あまり暖かみのない蛍光灯のような青白いものがいいのですが...。
こういったものを何件か作って、並べたいと考えています。
今は家の模型のデザインと物語を考えている状態です。
明日のゼミまでにだいたいのストーリーを決めて、先生に相談できたらいいと考えているのですが...。
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