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2013年度4年白石ゼミ

武蔵野美術大学 造形学部 デザイン情報学科 2013年度 4年白石ゼミ ゼミ記録と連絡のためのブログ

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2024年 04月 26日|comment(-)

A1 有賀

心理学メモ

【芸術療法】
芸術療法では、絵や音楽などの芸術手段を用いて患者のこころを表現させることにより、精神疾患の治療を行う。
患者はさまざまな芸術を鑑賞したり自ら造り出すことによって、言葉では言い表せないこころの深い部分を表現することができる。そして押し付けられていたり傷ついたりしていたこころが解放され、本来のこころを取り戻すことができるようになる。単調だった患者の日常生活にうるおいや活気を与えるとともに、こころの問題の原因となるストレスの緩和にも役立つことができる。とくに神経症や統合失調症などといったこころの病の患者の中には、言葉でコミュニケーションをとるのが苦手な患者が多く、芸術療法は有効な治療手段となっている。

[種類]
絵画療法、音楽療法、物語療法、詩療法、コラージュ療法、舞踏療法、演劇療法、造形療法、箱庭療法など

メンタルヘルスの基礎知識
音楽療法WEBガイド
アートセラピー
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ココから続き

☆ピックアップ
【箱庭療法】
箱の中の小さな世界である箱庭は、それを造る者のこころを反映させた象徴的世界。箱庭という枠に守られることによって、患者は安心して隠していた自らの世界を造り出すことができ、押さえつけられていたこころが解き放たれ、本来持っているこころを取り戻すことができるという考えから考案された。
また、箱庭は人間のこころが治癒していく過程を表す象徴的世界でもあり、箱庭療法によって治療者は患者の造った箱庭を分析することで患者のこころの変化を推測することができる。
[方法]
治療者は患者に用意した箱と材料を与え、箱庭を自由に造らせる。代表的なものは、50×70×10(cm)ほどの長方形の箱で、中には砂がしかれている。用意される材料は、家、人、植物、動物、乗り物、家具、岩、橋などの様々なミニチュアがあり、患者はこれらのミニチュアを箱庭の中に自由に置くことによって自分の好みの風景を作り出すことができるようになっている。
時間は通常1時間くらいだが、やめる時期は患者に任せた方が賢明。なぜなら患者が自らやめたいと思う時には、患者のこころに圧し掛かっていたストレスが解消されている場合が多い。
[効果]
患者は箱庭を造ることによって、隠されていた本当のこころを表現することができる。本来の自己を発見して、自己に確信を持ち、精神の成長を遂げることが可能となる。言語力が未発達な子供に多く用いられるが、成人にとっても子供時代に帰ったような箱庭造りはそれ自体が癒しの効果があるということも言える。
[対象]
神経症を始め、心身症、緘黙症、統合失調症など

【遊戯療法】
遊びを用いて子供のこころの病気を治療する精神療法。
子供は言葉が未発達なために言葉を用いて自分の思いをうまく表現することができずに、ストレスや不安をこころの中に溜め込んでいる。また、カウンセリングなどを行っても自分のこころの状態をうまく表現することができない子供に対しては、ベテランのカウンセラーでも診断が難しい。遊戯療法では、言葉ではなく遊びの中で自分のこころを自由に表現させることにより、ストレスで凝り固まった子供のこころを解き放ってやるとともに、本来のこころを取り戻させてやることを目指す。
[方法]
子供が遊ぶ遊戯室は子供の精神状態や人数などによってその大きさが異なり、さまざまなおもちゃや、場合によっては砂場や水遊びできる場所なども備わっている。置いてあるおもちゃの種類は、積み木、人形、ままごと道具、お絵かき道具、粘土、ボール、楽器、鉄砲などさまざまで、安全にも十分に配慮されなるべく自由に子供が遊べるように工夫されている。
自由に遊ぶことで子供は遊びを介して自由にこころを表現することができ、治療者はこうした表現から子供のこころの真の状態を理解しようと努めます。ここで治療者に要求されるのは子供との強い精神的絆とともに、遊びを通じて子供のこころを的確に理解できる感受性や冷静さです。
[効果]
遊びをコミュニケーションの手段として自分のこころを表現することができ、治療者はそうした表現から真のこころの状態を理解し、治療に役立てることが可能。また、信頼できる治療者に共感や励ましを受けることによって、本来の自己を発見することができ、自分の存在に確信と自信を持ってさらなる精神の成長を遂げることが可能。
[対象]
適齢は12歳だが、症状により全年齢
神経症を始め、自閉症、吃音症、緘黙症、精神遅滞、学習障害など


【音楽療法】
音楽療法は、音楽を聞いたり演奏したりする際の生理的・心理的・社会的な効果を応用して、心身の健康の回復、向上をはかる事を目的とする、健康法ないし代替医療あるいは補完医療。

【方法】
音楽には、生理的・心理的・社会的な影響力があると言われており、生理的には身体的に変化をもたらし、心理的には感情と記憶を刺激し、社会的には人間同士の交流のきっかけを作ってくれる。音楽を聴く、歌う、楽器を鳴らす、リズムにのって動く、または作曲も効果的とされていて、音楽を聴くことを「受動的音楽療法」、また歌ったり演奏したりすることを「能動的音楽療法」と呼んでいる。
「受動的音楽療法」は、痴呆症やダウン症といったすべての障害のタイプの利用者に応用することができる。
「能動的音楽療法」は楽器習得が自己規律、自己能力への信頼、人の内的な状態が忠実に出ることが可能であると考えられている。

音楽は、波動がリズムとメロディーで出来上がっている。脳波やα波なども波動。
気分によって変わる脳の波形を、音楽を用い脳波のパターンを変化させ病気や治療を予防することができるとされている。
[例]
左右の耳から入る音の差異であるバイノーラル効果音をキャッチすることを、パイノーラル効果と言う。 右脳と左脳が互いに連携する必要があり、左右で協力しバイノーラル効果音に集中する過程で脳が活性化すると言われている。
2年間の臨床実験において、サブリミナル効果に80%の人が癒しを感じると応えている。実際に耳には聞こえない音域の音を音楽の中に取り入れ、潜在意識を活性化するといわれている。

【効果】
音楽療法対象者の性格や人との関係のとり方が明らかになってきた。
家庭でたくさんの音楽や絵本に囲まれて育った精神発達障害児は、本人の意思を表す表現が少なかったが、好みの音楽や楽器を利用した活動の中で、本人から周りの人へのサインが増えた。→コミュニケーション力、表現力

【対象】
痴呆やアルツハイマーを含む、高齢者や自閉症、ADHD・ダウン症等の、発達障害、統合失調症、神経症等の神経障害。
他にも、言語障害や肢体不自由などの機能障害まで、幅広い層の症状に効果があるとされる。

【適した楽器】
カスタネット、ピアノ、パーカッション、タンバリン、マラカスといった、日常、普通に使用している楽器や、バケツ、しゃもじなど、日用品を利用した手作りの音の出る道具など。相手が「なんだろう」と興味を覚えるような楽器を仕掛けるのもよいとされている。
※ただしあくまでも「音楽」を中心にしたアプローチなので、きれいな音色の楽器を使用することでより一層心に響くことは考えられる。
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